2007年 06月 04日
ローテンブルグ |
東山魁夷画伯の画集「ドイツ・オーストリア 東山魁夷小画集」に、ローテンブルグの城門に書かれているラテン語を訳した一節がある。
歩み入る者に やすらぎを
去り行く人に しあわせを
「ローテンブルグの門」 1971年 JAL機内誌で、青木奈緒の小文を読んだ。
(青木奈緒 - 幸田文の孫 幸田露伴の曾孫、ついでに言うと青木玉の娘で、四代続いての作家ということ。)
少し引用する。 文体が私に似ている。
五年ほど前、パーティーで出逢った人に聞かれた。
「ローテンブルグへ行ったことがありますか」
私がひところドイツで暮らしていたことを承知の上での問いである。 ロマンティック街道の
中ほど、中世の面影を色濃く残す愛らしい街。 ゆっくり歩いて楽にひとまわりできる。
その人自身はドイツへ行ったことはないという。 まだ見ぬ街にどんな夢を抱いているのか。 意外なことに、城壁の話を始めた。 ある城門の上に書かれているラテン語が知りたい
というのだ。
(ここから冒頭のくだりになる)
これを原語で自分の家の入り口に飾りたい、という希望なのだが、私がその場で都合よく
答えられるわけもない。 おもしろい探し物をしている人、という印象だけが残った。
これが昨年、結婚した主人に出逢ったときのいきさつである。 (一回目に買ったものか、二度目だったか。 可哀想に靴が脱げてしまった。)
ローテンブルグへは二回行った。 共にギリシャからの夏休み旅行だった。
二回目の時に、一回目に泊まったホテルを捜して出掛けた。 名前も忘れていた。
城門を入ってすぐの、裏庭の広いホテル、という記憶から辿って旅行代理店に予約して
もらったホテルは、正しく15年ぶりの再会となった。
引用されている小画集を買い求めた。 絶版となっているが、便利なものでamazonで古本が簡単に手に入った。 しかも、お値段は1円という。 どういう仕組みだろうか。
記憶にある城門の風景が描かれていた。 碑文のことは当時知る由もない。
歩み入る者に やすらぎを
去り行く人に しあわせを
「ローテンブルグの門」 1971年
(青木奈緒 - 幸田文の孫 幸田露伴の曾孫、ついでに言うと青木玉の娘で、四代続いての作家ということ。)
少し引用する。 文体が私に似ている。
五年ほど前、パーティーで出逢った人に聞かれた。
「ローテンブルグへ行ったことがありますか」
私がひところドイツで暮らしていたことを承知の上での問いである。 ロマンティック街道の
中ほど、中世の面影を色濃く残す愛らしい街。 ゆっくり歩いて楽にひとまわりできる。
その人自身はドイツへ行ったことはないという。 まだ見ぬ街にどんな夢を抱いているのか。 意外なことに、城壁の話を始めた。 ある城門の上に書かれているラテン語が知りたい
というのだ。
(ここから冒頭のくだりになる)
これを原語で自分の家の入り口に飾りたい、という希望なのだが、私がその場で都合よく
答えられるわけもない。 おもしろい探し物をしている人、という印象だけが残った。
これが昨年、結婚した主人に出逢ったときのいきさつである。
ローテンブルグへは二回行った。 共にギリシャからの夏休み旅行だった。
二回目の時に、一回目に泊まったホテルを捜して出掛けた。 名前も忘れていた。
城門を入ってすぐの、裏庭の広いホテル、という記憶から辿って旅行代理店に予約して
もらったホテルは、正しく15年ぶりの再会となった。
引用されている小画集を買い求めた。 絶版となっているが、便利なものでamazonで古本が簡単に手に入った。 しかも、お値段は1円という。 どういう仕組みだろうか。
記憶にある城門の風景が描かれていた。 碑文のことは当時知る由もない。
by attillato
| 2007-06-04 19:34
| 旅行